どこまで検査をするか?

不妊症の一般的な検査は、1)卵管 2)子宮内 3)排卵 4)精子 の4つが柱となります。卵管が両方ともちゃんと通っているか、子宮内に着床の邪魔になる因子は無いか、卵子は十分残っているのか、排卵は規則正しく起きているのか、精子の数と動きに問題は無いか、をルーチン検査として調べていくわけです。ここで何らかの原因が見つかればそれに対しての治療を進めていくことになります。

オプション検査として、近年様々な検査が発案されて来ています。免疫の異常(Th1/Th比)、子宮内の細菌叢の異常、慢性子宮内膜炎、ERA検査、などなど数え上げればキリがありません。それぞれの検査にそれなりの高額な費用がかかります。最初から全ての検査を全員に行えば簡単です。でも、とんでもない学になりますし、検査が陽性の方の方が格段少ない訳ですので極端な事を言えば医療費の浪費にも繋がります。

MWCではまず、一般的な治療の段階では一般的な検査をしっかりやって、高額な治療の段階で結果が出ない時や、それこそ最初からオプション検査を追加すべきというスタンスで進めています。もし、希望があればどうぞ最初からオプション検査を申し出て下さい。否定することは無いです。確かに希望でやって異常が見つかり早めの対応した治療で妊娠された方もいらっしゃいますので。