寒い時期の精液カップ持ち運びの注意点
こんにちは、培養士のS原です。
採卵も始まり、今年も一人でも多くの患者さまが卒業できますように努めていきますので、2021年もどうぞよろしくお願いいたします🙇今月末あたりに2020年の成績を掲示する予定です。
タイトルのお話ですが、当院は基本的に精液は自宅採取をお願いしていて、精液カップを持ってきていただいています。
以前も少しブログに書きましたが、精子は寒さに結構弱くて冷やされてしまうと運動率が落ちてしまいます。
採取したあとの精液カップをそのまま持ち運ぶと、寒い時期ですと必然的に冷やされてしまいます🥶
運動率が落ちてしまうと、人工授精がキャンセルになったり体外受精(媒精)の必要量を満たせず顕微授精に変更になったりします。
ですので、冬場は保温が大事になってきます!保温です。加温ではなく保温。
温めたほうがいい!と思ってホッカイロを当ててきたりしたら大変なことになります。絶対にしないでください!
精子くんは熱いのも冷たいのも苦手なのです…
精液カップをなるべく外気に触れないようにタオル等に包んだりして持ち運んでください。最近は真空断熱のスープジャーにカップを入れて持ち運ぶのもいい、という学会発表もありました。
スープジャーを使う点の注意点は、ジャーの中を常温にしてからカップを入れてくださいね。入れる前の状態がアツアツや冷え冷えだと意味がないので…😅
あと、カップの蓋がしっかり閉まっていないとこれまた大変なことになります。蓋はキッチリと閉めてくださいね!
話は変わりますが、数年ぶりに平川動物公園に行きました。
しばらく行っていないうちにすごく改装されていて色んなところが変わっていてびっくりしました!
去年の秋ホッキョクグマが亡くなってしまったのでがらんとした展示場所を見て「もう夏にセイカからのお中元の氷を抱いて泳ぐ白くまは見られないのか…」とちょっとしんみりしてしまいました😢
入ってすぐのサバンナゾーンが一番好きです。サバンナのバックに桜島。ハクナマタタを歌いたくなります。でもいい大人が歌うと恥ずかしいので歌いません。
やる気のないカンガルー。
遊園地エリアは幼少の頃から全然変わっていなくて、とても懐かしかったです。ミラーハウスでぶつかりまくった思い出…(今はコロナ対策でやっていません)
動物たちに癒されました!🥰