凍結胚融解移植時の黄体ホルモン(膣剤)選択の参考資料
生殖補助医療保険化となった昨年度一年の当院データがまとまりました。その中でホルモン補充下での凍結胚融解移植時に使用する黄体ホルモン剤の違いが明らかになりましたので、患者さんの選択の一つの参考資料としていただければと思います。ここでは2剤のみの結果を表示してありますが、実際に妊娠率、流産率において最も成績が良かったのは従来使用していた内服薬のルトラールでした。残念ながら保険化に伴いルトラールは胚移植の前までしか使用できないというおかしなルールになってしまったため自費ケースだけでの成績となり、今後も自費ケースのみでの使用となります。
ワンクリノンは一日1回の使用ですので働いている方には利便性においては有利です。ウトロゲスタンは成績においてワンクリノンを越えていますが、1日3回の挿入が必要であるということとアプリケーターを使用する場合は別途購入(合計で約2倍の費用)する必要があります。データの詳細は下記をご覧ください。