凍結タンクと装備品

こんにちは、培養士のS原です。
今回は凍結タンクについてご紹介します!😆

患者様からお預かりした胚や精子は、液体窒素のタンクに入れて保管しています。

施錠できる場所で保管し、地震などで転倒しないようにしています。

上の蓋を開けるとこんな感じで、キャニスターというものが6本あります。

胚や精子を凍結しているのは凍結ストローやチューブで、それをケーンという筒にいれて、そのケーンを収納するのがキャニスターです。キャニスターを引き上げるとこんな感じで、ケーンの蓋に患者様ごとに振り分けた番号が書いてある色々なタグが見えます😃融解するときはこの番号を見つけて取り出す、といった感じです!(見つけやすくするために当院はタグの色分けをしています)

タンクの中の液体窒素は蓋をしていても自然に少しずつ蒸発していくので、常に補充をしています!
さらにタンクが破損すると中の真空断熱効果が損なわれ、液体窒素の蒸発が急激に起こってしまう可能性があるので、それを防ぐために当院はタンクにこんな装備品をつけています。

これはLogbee Coolというもので、上のほうに温度センサーを貼りつけていて、数分おきに温度を観測して検査室にある管理PCにデータを飛ばして記録しています。要は温度ロガーですね🌡️
もしタンクの中の真空断熱構造に破損が起きて真空不良が起こると、液体窒素が急激に蒸発することで冷気が外にでてしまいタンク外側の温度が下がるので、低い温度が数分続けばアラームが培養士数人にメールで飛んできます📨

何もしないで破損するということはそうそうあるものではないですが、培養士が不在の間に何かあれば大変なので安全のために全てのタンクにこれを装備しています!
大事な凍結タンクの管理は徹底して行っているので、安心して卵や精子を預けていただければと思います😊