完璧では無い生殖医療
手術にあたり「60%は助かりません」って言われたら手術受けますか?
生殖医療、不妊治療は1回1回の治療での成功確率はたかだた40%以下なんですね。こんな不確実な医療って他にありません。
不妊治療に100%はありません。程度の差は色々あっても、元々何らかの問題があって不妊となっているわけですから当たり前と言えば当たり前です。
逆に全く原因が無いということがはっきりわかっているカップルであれば、生殖医療を受ければ100%妊娠できる筈です。(ただ妊娠が継続するかどうかはわかりません)
妊娠成立の可否に最も関わる因子はもう皆さんご存知のように女性(最近では男性も)の年齢です。マスコミで報道される有名人や芸能人の高齢での妊娠は実は本当に稀なことであって、「あの女優さんが40歳超えて妊娠できたから自分も大丈夫かも」と高齢女性に思わせてしまうのは、全く持って罪作りなマスメディアと言わざるを得ません。
生物の妊娠・出産適齢期は人類が誕生した時から既に決まっていて、これだけ人類が進化してもそこだけは変わらないものだと思います。
治療させていただいて何とかめでたく妊娠が成立し無事卒業できた時は私たちもやり甲斐があって嬉しいと思いますが、その反面、どうしても妊娠にたどり着けない方は同じ数もしくは年齢によってはもっとたくさんいらっしゃるわけで、そういう思いも複雑に絡まってくるため単純に大喜びはできないというのが裏話です。静かに妊娠の喜びを共有できたらと思っています。
なんか久しぶりのブログがぐちゃぐちゃになってしまいましたが、私どもも精一杯治療させていただいているのは事実です。一緒に頑張りましょう!