【重要】新型コロナウイルス感染症:当院の治療基本方針
新型コロナウイルス感染症への対応:MWC
2020年4月1日に日本生殖医学会から「新型コロナウイルス感染症に対する声明」が出されました。
これを要約しますと、
- 妊娠中、特に妊娠初期の胎児に及ぼす影響は明らかにされていない
- 母体から胎児への垂直感染の可能性は不明
- 妊婦への感染の可能性が高いとは言えない
- 妊婦が感染した場合に重症化するリスクが指摘されている
- いろいろな薬剤による治療が試行されているが妊婦には禁忌で使用できないため、妊娠成立後の感染への対応に苦慮することが予想される
- 受診や医療行為に関連した感染の新たな発生が危惧される
となります
これに従って、感染の収束まであるいは妊娠時に使用できる予防薬や治療薬が開発されるまでを目安として不妊治療の延期を選択肢として患者さんへ提示することを推奨するようにしております。(ただし、この目安はいつになるかは不確定です)
ただし、患者さん個々人の事情(年齢、卵巣年齢、遠方、離島、転居など)によっては治療を急がなければならない場合もあり、あくまで選択肢としての提示であり治療を禁止するものではなく、患者さん(カップル)の意思に沿って治療の継続、中断を個別に決定していきます
MWCでの新型コロナウイルス感染症への今後の基本的な対応
- 新患(不妊、不育)
通常通りの受診、検査は進めますが治療に関しては個々人の事情によって決定します
- タイミング、人工授精
妊娠に向けての治療については相談の上、延期か継続(個々人の事情による)を決めます
- 凍結胚融解移植
原則中止(延期)ですが、個々人の強い希望があれば実行します
- 採卵、体外受精、顕微授精
全胚凍結を前提としたこれらの治療については通常通り実施(移植はしない)します
- 現在妊娠進行中の方
通常通りの診療になります
1)~4)に関しては今後の感染の拡大、状況によって対応が異なってくる場合があります
*クリニックの診療を中止する予定は現在ありません
*院内感染対策にご協力ください(マスク必着、付き添い不可、検温、症状確認など)
(2020/4/2作成)