不妊白書2021発売開始!
不妊治療患者をはじめ不妊・不育で悩む人をサポートするセルフサポートグループ「NPO 法人 Fine (ファイン)」(以下「当法人」)は、5,140人の不妊治療当事者によるアンケートをまとめた『不妊白書2021』を9月6日(月)より発売いたします。
現在、日本で不妊を心配したことがあるカップルは3組に1組、実際に不妊の検査や治療を受けたことがあるカップルは、5.5組に1組といわれています(*1)。菅 義偉内閣総理大臣が社会保障改革の一環として、2022年度(令和4年度)から不妊治療の保険適用の方針を発表したことにより、不妊治療について注目が集まる中、当法人は、2004年より不妊・不育症治療の環境向上のために日々さまざまな活動を行なっています。
この度発行いたしました『不妊白書2021』は、昨年実施した「どうする?教えて!病院選びのポイントアンケート 2020」(*2)を基に作成いたしました。アンケート結果では、5割以上に転院経験があり、転院することのデメリットとして「高額になった医療費」「通院距離の長さ」があることが明らかになり、病院選びの難しさや不妊治療に向き合う悩み、社会的な問題などが詳らかになっています。
◆◆不妊当事者支援の参考に! 9月6日『不妊白書2021』発売◆◆
不妊白書2021 当事者5,140人の声から見えた「病院選びのポイント」
【内容】
第1章 当事者の現状
第2章 治療開始時の病院選び
第3章 転院について
第4章 納得できる治療のために
第5章 不妊治療と4つの負担
●A4版 カラー 48ページ
●発行日:2021年8月20日
●定 価:1,000円(税込)
●不妊白書の紹介
URL:https://j-fine.jp/activity/hakusyo/index.htm
●購入申し込み
URL: https://j-fine.jp/cgi-bin/mail/mail.cgi?id=hakusyo
不妊治療患者の病院選びの大変さや重要性を広く社会に知っていただきたく、当法人では『不妊白書2021 当事者5,140人の声から見えた「病院選びのポイント」』を発行しました。
不妊・不育症治療患者の病院探しや通院にかかわる現状とニーズの把握、および必要な社会的サポートを明確にするため「どうする?教えて!病院選びのポイントアンケート 2020」を実施。設問は、病院選びに関する情報の入手方法、知りたい情報や重視したこと、転院の回数や転院で感じたデメリットなど、自由回答を含む35問です。本書は、このアンケートを集計・分析して、さらに自由回答で寄せられた当事者の生の声をまとめたものです。
◆自由回答の切実なコメントや妊娠率の見方も掲載
アンケート結果の分析により、患者が病院選びで苦労している理由の一つに、病院を選ぶために必要な情報が不足していることがわかりました。特に妊娠率など治療成績に関するデータについては公表されていない場合が多く、公表されていても統一された基準で算出されたデータではないため比較が難しく、患者は口コミなどを主な情報源として頼らざるを得ない状況がみられました。また、年齢や治療年数を重ねることで経済的な負担が大きくなりますが、転院することでも治療費の増加が考えられることがわかりました。自由回答には、病院を選ぶときの迷いや転院した理由など、多くの切実な声が寄せられ、その一部も紹介しています。
また、不妊治療の特徴である患者の4つの負担(精神的、身体的、経済的、時間的負担)の説明とアンケート結果から見えた病院選びのポイントをまとめました。比較が難しいとされた治療成績については、妊娠率の見方(妊娠の定義や何を母数にするか)も掲載しており、病院選びに役立つ内容になっています。
◆第1章、第2章を公開中
Fineウェブサイト(https://j-fine.jp/activity/hakusyo/index.html)で、白書の試し読みができます。ご購入をお考えの方、どんな内容か気になる方など、ぜひご覧ください。